歯のコラム

矯正治療例⑨~小児矯正治療~

2024.09.03

矯正治療例の紹介です。小児(Ⅰ期)矯正治療により、反対咬合を改善した症例です。

前歯部反対咬合症例 9歳男児

『受け口を治したい』という主訴でした。

乳歯列の時から受け口で、永久歯萌出後も反対咬合は改善せず、保護者の方が大変心配しておられました。保護者の方も幼少期に矯正治療の経験がある方で、治療に対し十分な協力が得られました。

上顎にリンガルアーチ装置を使用し、上顎前歯の唇側傾斜移動ののち、上顎前歯部ワイヤー矯正治療により前歯の反対咬合を改善しました。現在、床装置により保定を行っています。成長観察終了後により良いかみ合わせの獲得のため、患者様および保護者にⅡ期矯正治療(ブラケット ワイヤー矯正)を提案する予定です。

当院では小児の矯正治療にも積極的に取り組んでおります。いつでもご相談ください!

症例の概要

診断:前歯部反対対咬
年齢:9歳 治療期間:1年0か月
治療に用いた装置:
上顎 リンガルアーチ装置 2×4セクショナルアーチ装置
治療費:¥330,000 月ごとの調整料¥5,500は別
リスクと副作用:虫歯、歯根吸収

今回、上あごには固定式のリンガルアーチ装置およびブラケット装置を使用しましたので、食べ物の磨き残しが増え、また、歯が磨きにくくなるため、虫歯が生じるリスクが高くなります。また、歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。