矯正中に虫歯になったらどうする?
2026.04.14

矯正治療中に「虫歯になってしまったら…」「装置が邪魔をして治療が難しいのでは?」と不安を感じる方は少なくありません。
矯正中に虫歯が発生した場合の対処法、装置別の特徴や予防のポイントを解説します。
1.矯正中に起こる虫歯
なぜ矯正治療中に虫歯のリスクが高くなるのか。
・装置(ブラケット・ワイヤー、あるいはマウスピース)により歯磨きが難しく、汚れが残りやすくなります。特にワイヤー矯正では、装置周囲にプラークがたまりやすくなり注意が必要です。
・マウスピース矯正では、装着中は唾液が歯表面に触れにくくなる場合があり、自浄作用が低下して、虫歯になりやすい。
・そのため、装置の種類や治療段階、食事後の歯磨き、ブラッシング習慣など日頃のケアが大切です。
矯正中は「整った歯並びを目指すための矯正治療」と「虫歯を予防・治療する歯科ケア」が並行しなければならず、少しだけケアのハードルが上ります。
2.装置別 虫歯への対処法
矯正装置の種類によって、虫歯が見つかったときの対応も異なります。
主な2つのタイプでは、
ワイヤー矯正(ブラケット+ワイヤー)
ワイヤー矯正中に虫歯が見つかった場合、虫歯の進行度合いや位置によっては、装置をそのままにして治療を進められるケースもあります。
しかし、ワイヤー・ブラケットが治療の妨げになるため、装置を一時的に外して虫歯治療を行い、その後再装着という場合もあります。装置を外すことで、治療期間が延びる可能性も出てきます。
マウスピース矯正
マウスピースは取り外しが可能なため、虫歯治療を開始しやすいという利点があります。虫歯が軽度で歯の形状変化が小さい場合は、矯正治療を継続しながら虫歯治療を並行できることもあります。
ただし、虫歯治療で歯を大きく削る・補綴(かぶせ物)が必要となると、歯の形状が変わりマウスピースのフィットが変化するため、再作製が必要になる場合もあります。これが新たなコスト・期間延長の原因となる場合もあり注意が必要です。
3.虫歯が矯正治療に与える影響
矯正期間中に虫歯ができると、次のような影響が出ることがあります。
・矯正スケジュールの遅れ
装置の外し・再装着、マウスピースの再作製などが起こると、治療期間が延びることがあります。
・治療コストの増加
特にマウスピース矯正では、装置の再作製が必要になり、追加費用が発生することもあります。
・歯・歯周組織へのリスク増加
虫歯のある歯に矯正力をかけ続けると、歯根の損傷や歯が割れる、歯周病が悪化する可能性があります。そのため治療の優先順位が変わることもあります。
こうしたリスクを回避には、虫歯発見時の迅速な対応と日常の予防ケアが大切です。
4.矯正中の虫歯のケアポイント
矯正期間中の虫歯予防、スムーズに治療には、
・丁寧な歯磨き
装置周囲は特に磨き残しが生じやすいため、ワンタフトブラシ・歯間ブラシなどを活用して、毎食後の丁寧に歯磨きをすることが大切です。
・装置の清掃(マウスピースの場合)
マウスピースを装着する前後に、ブラシや洗浄剤で清潔に保ち細菌の繁殖が抑えることが必要です。
・食生活の工夫
砂糖・酸性飲料・間食など、虫歯リスクを高める食事習慣を見直しましょう。
・定期検診・クリーニング
矯正中も定期的な歯科受診・クリーニングを受け、磨き残し・初期虫歯の早期に発見し努めましょう。
5.ワンポイントアドバイス
矯正治療を検討中、あるいは治療中の場合は、虫歯を「矯正治療の障壁」にしないために、矯正開始前の虫歯・歯周病のチェック・必要な虫歯治療を済ませ、矯正中のトラブルリスクを避けましょう。
矯正装置の種類(ワイヤー/マウスピース)によって、ケアのポイントが少し異なるため、歯科医師から装置別の清掃指導を受けることも予防に繋がります。
「少しでも違和感がある」「虫歯かもしれない」と思ったら早めの相談を。
まとめ
矯正中に虫歯ができてしまっても、必ずしも矯正治療を中止しなければならないとは限りません。
ただし、装置の種類・虫歯の進行度合い・治療の手順によっては、矯正期間、コストに変更が発生することもあります。大切なのは「虫歯をつくらない環境づくり」「虫歯への早めの対応」です。
丁寧なブラッシング・装置の清潔保持・食生活の工夫・定期検診を心がけることで、安心して矯正治療を進められます。












