歯のコラム

歯並びが悪くなる原因とは? お子様のクセと矯正の関係

2026.05.07

お子様の歯並びは、遺伝だけで決まるものではありません。日頃のちょっとしたクセや生活習慣が、顎の成長や歯の並びに大きな影響を与えることがあります。

ここでは、歯並びが悪くなる主な原因と、お子様子のクセがどのように関係しているのかをわかりやすく解説します。

1. 歯並びが悪くなる根本的な原因

歯並びが乱れる背景には、大きく分けて「遺伝的要因」と「環境的要因」の二つがあります。

遺伝的要因

顎の大きさ、歯の大きさ、骨格などはある程度遺伝します。
たとえば、顎が小さく歯が大きい場合は歯がきれいに並ぶスペースが不足し、デコボコした歯並びになりやすい傾向があります。

・環境的要因(生活習慣やクセ)

近年では、遺伝よりも環境の影響が大きいと考えられています。
特に、幼少期のクセや習慣は顎の発育に直接影響し、歯の位置にも影響を与えます。早期に気づいて改善することで、歯並びが悪くなるのを防げる可能性は大きいです。

2. 歯並びを悪くするお子様のクセ

ここからは、代表的なお子様子のクセと、それが具体的にどのように歯並びに影響するのかを見ていきましょう。

指しゃぶり

指をしゃぶる動作で、上の前歯が前に押し出され、前歯が噛み合わない「開咬(かいこう)」の原因になります。
3〜4歳を過ぎても指しゃぶりが続く場合は、歯並びや顎の成長に影響が出やすくなるため注意が必要です。

口呼吸

口で呼吸する習慣が続くと、唇や舌の位置が変わり、正常な顎の発育が妨げられます。口呼吸のお子様は、上顎が狭くなりやすく、歯が並びにくい骨格になってしまうことが多く見られます。

また、口元との開いた「お口ポカン」も、噛み合わせの乱れにつながります。

舌のクセ(舌癖)

飲み込むときや発音の際に、舌を前歯に押し当てるクセがあると、前歯が前方に押し出されます。これにより、出っ歯や開咬が進行することがあります。

そのため舌の位置を整えるトレーニング(MFT)が必要となるケースもあります。

頬杖(ほおづえ)

頬杖は、顎に一方向から力がかかるため、顎の成長バランスを崩す原因になります。
習慣的に頬杖をつくお子様は、左右どちらかの顎が押され、歪みにつながることがあります。

うつ伏せ寝・横向き寝

一方向に強い力が顎にかかり続けることで、歯並びが左右どちらか傾く可能性があります。
特に成長期のお子様は、骨が柔らかいため影響を受けやすく、寝る姿勢をよく観察することも大切です。

3. クセによって起こりやすい歯並びのトラブル

代表的な不正咬合として、以下のようなものがあります。

出っ歯(上顎前突):指しゃぶり、舌癖の影響

・受け口(反対咬合―前後のずれ):顎の発育バランスの乱れ、頬杖の影響

・開咬:指しゃぶり、舌を前に押し出すクセ

・叢生(そうせい-デコボコの歯並び)・乱ぐい歯:口呼吸・顎の発育不足

・交叉咬合(こうさこうごうー左右のずれ):片側だけで噛む習慣、頬杖

これらは「クセ+顎の成長」が組み合わさって進行しやすく、放置すると成人後の矯正が大がかりになることがあります。

4. 矯正治療がクセの改善につながる理由

小児矯正では歯並びを整えるだけでなく、クセそのものの改善も重要視します。
例えば、口呼吸がある場合は鼻呼吸のトレーニング、舌癖がある場合は舌の位置を正すMFT(口腔筋機能療法)を組み合わせることで、治療効果を高めます。

さらに、顎の成長を誘導する装置を用いることで、正しい舌の位置や噛み合わせが習慣化し、クセを改善することにもつながります。

まとめ

歯並びが悪くなる原因には、遺伝だけでなく、日常のクセが深く関わっています。

指しゃぶりや口呼吸、舌のクセなどは放置すると顎の成長を乱し、将来的な歯並びの問題につながりやすくなります。

青山歯科・矯正歯科では、お子様の生活習慣やクセまで丁寧に確認し、原因に合わせた矯正治療をご提案しています。
早めに対策することで、将来の大きなトラブルを防ぐことができます。気になるクセがある際は、気軽にご相談ください。