歯のコラム

子どもの矯正にかかる期間はどれくらい? 年齢別で解説

2026.06.03

「子どもの矯正は、いつから始めるのがいいの?」
「治療にはどれくらい時間がかかるの?」

保護者様から特に多い質問が、“治療期間”に関するものです。矯正治療は年齢や歯並びの状態によって治療期間が大きく異なります。

「この年齢なら何年」と一概に言えません。しかし、成長段階ごとの特徴を知ることで、お子様にとって最適なタイミングや治療計画をイメージしやすくなります。

今回は、年齢別に“矯正期間の目安“をわかりやすくご案内します。

1.お子様子の矯正は「成長」を味方に

お子様の矯正と大人の矯正で決定的に違うのは、骨がやわらかく成長中であることです。つまり、成長中の柔軟性を利用して顎を広げたり、歯が並ぶスペースをつくることがお子様の矯正の特徴です。

治療の進め方は大きく以下の2段階に分かれます。

・1期治療(早期治療):主に6〜10歳

・2期治療(本格矯正):主に12歳以降

それでは年齢別に「どれくらいかかるの治療期間が必要か」を見ていきましょう。

①【6〜8歳】乳歯と永久歯が混在する時期

治療期間の目安:1〜2年程度

この時期には「前歯のガタつき」や「受け口」「交叉咬合」など、早めに対応した方が良い症状が多く見られます。顎の成長が盛んなため、拡大装置や機能的矯正装置(プレオルソなど)を用いて土台づくりを行うことが治療の中心になります。

この年齢での治療は“将来の本格矯正を軽くする”メリットが大きいのが特徴です。
ただし、多くの場合、永久歯が揃う12歳頃に再評価を行い、必要であれば2期治療へ進みます。

②【9〜11歳】本格矯正に向けた準備段階

治療期間の目安:1〜2年程度

この時期は永久歯が次々に生え揃い、歯並びの乱れがはっきりしてくる時期です。
1期治療から継続するケースも多いですが、このタイミングで初めて矯正を開始するお子様も増えてきます。

・軽度〜中等度のガタつき
・噛み合わせのズレ
・前歯の位置が不安定

これらの改善を中心に行い、必要に応じてワイヤー矯正や部分矯正を組み合わせます。治療の最終的な長さは「永久歯の生え方次第」となるため、個人差も大きい時期です。

③【12〜14歳】永久歯がほぼ揃い“本格矯正”開始

治療期間の目安:2〜3年程度

中学生頃になると、永久歯がほぼ揃い、ここからが本格的な矯正治療の中心になります。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザライン)を使い、歯列全体を整えます。

特に、
・中等度〜重度のデコボコ
・出っ歯
・受け口
・歯のねじれ
・噛み合わせのズレ

などは歯をしっかり動かす必要があり、時間を要するのが特徴です。

この年齢は成長がまだ残っているため、大人より動きやすいが、治療の“締めの時期”でもあるため丁寧な管理が求められます。

④【15歳〜高校生】成長が落ち着き、大人に近い治療へ

治療期間の目安:2〜3年程度

骨の成長はほぼ完了し、大人の矯正に近い治療になります。
とはいえ、まだ骨が柔らかい部分が残っているため、成人より治療がスムーズに進むメリットは健在です。

部活動・受験などで忙しい時期と重なるため、
・装置の選び方
・通院スケジュール
などを事前にしっかり計画することが大切です。

【まとめ】年齢によって治療期間は大きく変わる

・6〜8歳
治療内容:1期治療(顎の成長誘導)
期間の目安:約1〜2年

・9〜11歳
治療内容:1期治療〜準備矯正
期間の目安:約1〜2年

・12〜14歳
治療内容: 2期治療(本格矯正)
期間の目安:約2〜3年

・15歳〜
治療内容:大人に近い本格矯正
期間の目安:約2〜3年

まとめ

治療期間を短くする最大のポイントは何より「早めの相談・早めの診断」です。

矯正は急いで始める必要はありませんが、“始めるタイミングを誤ると、治療が長期化する”という事実は多くの保護者様が見落としがちことです。

お子さまの成長段階や性格に合わせ、最適な時期と治療方法を選ぶことが確実に良い結果につながります。
「うちの子はいつがベスト?」「まずは相談だけ」

そんなお気軽なお気持ちで、始められてはいかがでしょうか。