歯のコラム

知っておきたい乳歯の生え変わりの事実

2023.11.11

子どもが歯科医院を訪れる際、歯科医師や歯科衛生士からよく聞くのが乳歯の生え変わりに関するアドバイスであります。子どもの歯の発育は、将来の歯の健康や咀嚼機能にも影響を及ぼすため、しっかりと理解する必要があります。そこで、今回は子供の乳歯の生え変わりの事実について紹介します

乳歯から永久歯に生え変わる

乳歯は、子どもの歯並びや咬合を整えるために、生後6~12ヶ月頃から生え始めます。そして、6歳~12歳頃にかけて、乳歯は1本ずつ、永久歯に生え変わっていきます。 ごくまれに、乳歯から永久歯が生え変わる前に永久歯が生えることがあります。このような場合は、歯科医師に治療する必要があります。正しい歯の生える順序とタイミングは個人差はありますが、歯科医師による定期検診を受けることで、小さいうちは永久歯の生え方や乳歯の抜け方を確認し、必要に応じた処置を行うことによって、永久歯の正しい生え変わりや健康を保っていくことが大切です。 歯科医院での検診や治療はもちろん、生活習慣の改善や、歯磨きの指導など、自宅でも歯と口の健康に気を配ることが、健康的な永久歯を育てるためには欠かせないことです。

 

歯列矯正は永久歯が生え揃ってからが良い?

歯列矯正を行う際は、前歯の永久歯や6歳臼歯(第一大臼歯)が生え揃ってからが良いと言われています。歯列矯正を受けることで正しい噛み合わせや美しい歯並びを手に入れることができますが、まだ歯が生え揃っていない状態で矯正を始めてしまうと、生え揃った後に再び歯並びの乱れが生じることがあるためです。子供の矯正治療は成長期を利用することで、口の形や顎の発育に影響を与えることもあるため、正しいタイミングで矯正を開始することをおすすめしています。当院では患者さんの年齢や状況に合わせた最適な矯正治療をご提供しており、患者さんが美しい笑顔を手に入れる手助けをしています。是非、お気軽にご相談ください。

 

乳歯の抜歯は必要な場合もある

乳歯は、永久歯が生える前に歯列を形成するために必要な歯です。しかし、時には乳歯が抜歯される必要があります。乳歯が抜歯される原因としては、虫歯による痛みや感染症、歯並びの異常による咀嚼不良などが挙げられます。また、永久歯が生える際に乳歯が残っていると、永久歯がうまく生えることができず、歯並びが乱れることもあります。そのため、乳歯が抜歯されることで、永久歯が正常な位置に生えるようになる場合もあります。乳歯の抜歯は、子どもにとってストレスになることがあるため、麻酔を使用することが一般的です。また、抜歯後には口腔内の衛生にも注意が必要です。乳歯の抜歯は必要な場合があることを知り、適切なケアを行うことで、子どもの健やかな成長をサポートすることができます。

 

歯並びが悪くなる原因に乳歯の抜け殻(歯の残存物)がある

歯の健康状態は、乳歯から永久歯に生え替わる時期によっても大きく影響を受けます。乳歯が永久歯に生え替わるときに、抜け殻(乳歯の残存)が残ってしまうことがあります。この抜け殻が歯の生え変わりに影響するので、歯並びの乱れや噛み合わせの不良に繋がることがあります。 特に、抜け殻が残ってしまう場所が、奥歯付近や口の中の狭い隙間など、十分に綺麗に歯ブラシやフロスで掃除しにくい場所だと、重大な問題となります。抜け殻を放置することで、歯並びのズレや咬み合わせの不良をもたらして、生涯にわたる口腔のバランスを崩すことがあるので、早めに歯科医院で抜け殻を取り除いてもらうことが必要です。 加えて、乳歯の生え変わりには個人差があるため、異常が見られたら歯科医院で相談することをおすすめします。歯の健康状態は、定期的な歯科検診によって管理することが重要です。

 

歯の生え変わりは個人差がある

歯の生え変わりには個人差があります。子どもの歯が抜けて、新しい永久歯が生えてくるという現象ですが、そのタイミングは人によって異なります。一般的には6歳から12歳頃にかけて、歯が生え変わることが多いですが、遅れたり早かったりする場合もあります。また、永久歯が生えてくる順番も人それぞれです。生え変わりが遅い場合は、歯が生え揃うまでに子どもの口内の状態が悪くなることもあります。そのため、定期的な歯科検診が大切です。子どもの口内の状態に応じて、処置を行うことで、健康な歯を保つことができます。また、生え変わりが遅い場合でも、焦らずにゆっくりと進んでいくことも重要です。生え変わりの個人差を理解し、適切なケアを行っていくことが大切です。