歯のコラム

シーラントで虫歯予防!歯科医院がおすすめする効果的なケア方法

2023.11.22

歯の健康を守るためには、定期的な歯科検診と自宅での適切なホームケアが必要不可欠です。歯科医院では、虫歯予防のためにさまざまな治療法やケア方法が提供されていますが、その中でも特に効果的とされるのがシーラントです。今回は、歯科医院がおすすめするシーラントついてご紹介します。

シーラントって何?

シーラントは、歯科医院でよく行われる治療法の一つです。主に永久歯の奥歯に行われ、歯の溝薬剤を流し込んで、虫歯の原因となる細菌や食べかすが入り込むのを防ぐための処置です。シーラントは簡単に行われる手順であり、対象歯を清潔にブラッシングしたのち、シーラントを塗布することにより治療を完了します。シーラントを行うことによって、奥歯の虫歯の発生率が低下し、健康的な歯を維持することができます。また、シーラントを行うことにより、虫歯予防につながるため、予防歯科においても積極的に取り入れられています。歯並びや歯磨きのしにくい子供の歯にもおすすめです。シーラントは非常に効果的な治療法であり、虫歯の予防には必要不可欠な手段と言えます。

 

なぜシーラントが虫歯予防に効果的なの?

シーラントとは、歯の溝などの凹凸に充填することで、虫歯菌が歯面に付着するのを防ぐことができる素材です。シーラントは主に子供の永久歯の萌出期間に施術されますが、成人の方でも、健康な歯にシーラントを施すことで、虫歯予防効果が期待できます。特に歯面の凹凸が深い場合や、歯ブラシでの清掃が十分にできない場合に、虫歯予防に効果的であり、長期間持続することが特徴です。しかし、虫歯の原因となる糖分の摂取を制限することは依然として大事であり、シーラントが虫歯予防の唯一の対策ではありません。歯科医院での定期的な検診や、歯科衛生士からのアドバイスを受け、歯の健康を守るよう心掛けることが必要です。

 

シーラントのメリットとデメリットは?

これまでに挙げたとおり、シーラントのメリットは、歯に付着する食物残渣や細菌の繁殖を防ぎ、虫歯の発症を予防することができます。また、特に奥歯の溝や隙間が深い場合には、歯ブラシやフロスでは届かない箇所までしっかりと保護することができます。しかしながら、シーラントのデメリットも存在します。まず、シーラントが完全に硬化するまでに時間がかかるため、食べ物を噛む前にしっかりと硬化させる必要があります。また、剥がれやすくなる場合があるため、再塗布が必要になることもあります。加えて、シーラントが剥がれた際には、歯の表面がむき出しとなるため、再度虫歯予防のために修復を行う必要があります。以上のメリットとデメリットを考え、患者さんの口腔内状態に合った治療を行うことが大切です。

 

どのような人にシーラントがおすすめ?

シーラントは、歯の溝に塗ることで虫歯予防効果がある歯科用の材料です。主に、永久歯が生え始めたばかりの小学生や、歯の噛み合わせが浅い人におすすめです。また、フッ素塗布と併用することでより効果的な虫歯予防が期待できます。シーラントの対象歯は、奥歯のう蝕リスクが高い咬合面と呼ばれる箇所が主です。そのため、歯の状態によっては、しみやすい歯や虫歯が進行している歯にはシーラントを行うことができません。歯科医師が歯の状態をしっかりと診断し、適切な提案をしてくれますので、シーラントを受ける際は必ず医師に相談しましょう。虫歯を予防するためにも、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることが大切です。