歯のコラム

マウスピース矯正は痛い? 痛みの原因と和らげるコツ

2026.06.12

透明で目立ちにくいマウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正に比べて痛みが少ないといわれています。しかし「本当に痛くないの?」「最初が特に痛いって聞いたけど…」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、マウスピース矯正も多少の痛みや違和感はありますが、多くの方が“許容できるレベル”と言えます。
なぜ痛みが生じるのか、どのくらい痛いのか、そして痛みを軽減するためのコツは?をわかりやすく紹介します。

1. マウスピース矯正で痛みが出るのはなぜ?

マウスピース矯正の痛みには、主に次の3つの原因があります。

歯が動くときの圧力

矯正の基本は、歯に力を加えて少しずつ移動させることです。
マウスピース矯正では1枚のマウスピースにつき、0.25mm程度の細かな移動量が設定されており、この圧力によって軽い痛みや違和感が生じます。

特に痛みを感じやすいタイミングは、

新しいマウスピースに交換した直後

・装着時間が短く、再び装着したとき

などです。

歯ぐきや頬の粘膜に当たる違和感

マウスピースの縁が歯ぐきに当たったり、頬の内側に擦れたりして痛みが出る場合があります。
これはマウスピースの個体差や歯並びによって起こるもので、必要に応じて医院で調整できます。

歯が動くことによる咬合の変化

矯正中は噛み合わせが少しずつ変化するため、一時的に

・食べものを噛みにくい

・奥歯が浮いたような感覚がある

といった違和感を感じることがあります。

多くの場合、これらは数日で落ち着きます。

2. 痛みはどれくらい続く?

多くの方は、新しいマウスピースに交換して1〜3日ほど軽い痛みを感じる程度です。
痛みの感じ方には個人差がありますが、

・ズキズキする痛みより “押される痛み”

・食事のときに少し噛みにくい

・マウスピースの着脱時にキューッとした張り感がある

といった表現をされる方が多いです。

矯正の力が弱めに設定されているため、ワイヤー矯正よりも強い痛みは比較的少ないといえます。

3. 痛みを和らげる5つのコツ

痛みが心配な方でも、次の方法を意識することで快適に過ごしやすくなります。

新しいマウスピースは“夜に交換する”

新しいマウスピースは、最初の数時間が痛みのピークです。
そのため、就寝前に交換すると痛みのピークを寝ている間にやり過ごせる方が多く、翌朝の負担が軽減できます。

しっかり噛み込んでフィットさせる(チューイー使用)

新しいマウスピースを装着した直後はフィットが甘く、痛みが強く出やすいタイミングです。
そこで、専用のチューイーを使って数分間しっかり噛みしめると、密着度が上がり、痛みが軽減しやすくなります。

装着時間を守る(1日20時間以上)

装着時間が短いと、再度つけたときに強い違和感が出ます。
毎日20〜22時間の装着を守ることで、痛みは少なく安定します。

柔らかい食事に切り替える

痛みが強い日は、無理に固いものを噛む必要はありません。

・おかゆ

・スープ

・うどん

・茶わん蒸し

などの柔らかい食事に切り替えることで負担を軽減できます。

痛み止めを利用する

どうしても痛みがつらい場合は、一般的な市販の痛み止めを使用して問題ありません。

3. 痛みが強すぎる場合は要相談

マウスピース矯正で感じる痛みは通常“軽度”ですが、次のような場合は早めに相談してください。

・3〜4日以上続く強い痛み

・明らかにマウスピースの形が合っていない

・歯ぐきが腫れている

・装置が割れている

必要に応じてマウスピースの調整や作り直しを行うことで、改善されることがあります。

まとめ

痛みというとネガティブに捉えがちですが、痛みは治療が進んでいるサインであり、歯が動いている証拠でもあります。
多くの患者さんが、治療を進めるうちに痛みに慣れ、違和感も徐々に軽減していきます。

青山歯科・矯正歯科では、痛みが不安な方にも寄り添い、丁寧に説明しながら治療を進めています。